格安SIMを選ぶとき、いちばん迷うのが「何GBのプランにすればいいか」ではないでしょうか。小さすぎると月の途中で遅くなり、大きすぎると使わない分にお金をはらうことになります。
この記事では、今の使用量の確かめ方と、使い方別の目安、迷ったときの考え方をまとめます。

まずは今の使用量を確かめる
目安の表を見る前に、自分が実際にどれくらい使っているかを確かめるのがいちばん確実です。
- 携帯会社の会員ページ・アプリ:月ごとの使用量が見られます。直近3か月分を見るのがおすすめです。
- iPhone:「設定」→「モバイル通信」で、期間中の使用量とアプリごとの量が見られます(リセットした日からの合計なので注意)。
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データ使用量」などで見られます(機種によってメニュー名がちがいます)。
3か月分を見て、いちばん多かった月に少しよゆうをもたせた容量を選ぶと、足りなくなる心配がへります。
使い方別の目安
| 使い方 | 目安 |
|---|---|
| 家も職場もWi-Fi。外ではLINEと地図くらい | 1〜3GB |
| 外でSNSやニュースをよく見る | 5〜10GB |
| 通勤中に動画や音楽をよく使う | 20〜30GB |
| 家にネット回線がない、テザリングでパソコンも使う | 50GB〜無制限 |
何をするとどれくらい使う?
使う量は、アプリの設定や画質で大きく変わりますが、おおよその感覚をつかむための目安です。
- LINEのメッセージ:文字だけならごくわずか。写真や動画を送ると増えます。
- ネットの記事やSNS:写真や動画が多いほど増えます。動画が自動で流れるSNSは、思ったより使います。
- 動画:画質によって大きくちがい、高画質では1時間で数GBになることもあります。
- 音楽:動画よりずっと少ないですが、毎日長時間聞くと積み重なります。
- ビデオ通話:音声だけの通話より多く使います。
動画をよく見る人は、データ量の多くが動画だということがよくあります。アプリごとの使用量を見ると、どれが多いかが分かります。

例で考えてみましょう
例1:毎月1.5〜2.5GBの人
いちばん多い月が2.5GBなら、3GBのプランで足ります。月額は1,000円前後のプランが多い容量です。
例2:毎月8〜15GBとばらつく人
決まった容量のプランなら、15GB以上にしておくと安心です。使った分だけ料金が変わる「段階制」のプランや、必要な月だけデータを買い足すしくみ(povo2.0のトッピングなど)も向いています。
例3:毎月30GB以上の人
大容量や無制限のプランを比べます。家でも使っているなら、家に光回線をひくのと、どちらが安いかも比べてみましょう。
段階制プランという選び方
最近は、使った量によって月額が自動で変わる「段階制」のプランが増えています。たとえば楽天モバイルは3GBまで・20GBまで・それ以上の3段階、LINEMOのベストプランは3GBまで・10GBまでの2段階です。ahamoも2026年12月から段階制に変わることが発表されています。
使う量が月によってちがう人は、段階制にすると、少ない月は安く、多い月も上限で止まるので、容量選びに悩まずにすみます。ただ、毎月ほぼ同じ量を使う人なら、決まった容量のプランのほうが安いこともあります。
足りないとき・余ったとき
- 足りないとき:多くのプランで、使い切ると速度がとても遅くなります。データを買い足すこともできますが、割高なことが多いので、何度も足りなくなるなら、プランを上げたほうが安くなります。
- 余ったとき:翌月に繰りこせるプランもあります(繰りこせないプランもあります)。毎月大きく余るなら、プランを下げましょう。

データ量をへらすコツ
- 家ではかならずWi-Fiにつなぐ
- アプリの自動更新は「Wi-Fiのときだけ」にする
- 写真や動画のバックアップは「Wi-Fiのときだけ」にする
- 動画アプリの画質を、モバイル通信のときだけ下げる
- SNSの動画の自動再生をオフにする
これだけで使う量がへり、ひとつ小さいプランに変えられることもあります。
よくある質問
Q.迷ったら大きめと小さめ、どちらがいいですか?
プランの変更がかんたんな会社なら、まず小さめで始めて、足りなければ上げるのがムダがありません。変更が翌月からになる会社が多いので、手続きのタイミングは確かめてください。
Q.速度制限になると、どれくらい遅くなりますか?
プランによってちがいます。メッセージくらいなら使えても、動画はほぼ見られない程度になることが多いです。
Q.テザリングは使えますか?
多くのプランで使えますが、条件がある場合もあります。パソコンを使うと一気にデータが増えるので注意してください。
家族で容量を分けあうという考え方
会社によっては、家族のあいだでデータ容量を分けあえるプランやしくみがあります。たとえば、たくさん使う家族と、ほとんど使わない家族がいる場合、それぞれに合わせた容量にするか、分けあえるプランにまとめるかで、合計が変わります。家族の使用量をそれぞれ確かめてから比べてみましょう。
季節や生活の変化で容量を見直す
使う量は、生活の変化で大きく変わります。
- 就職・転職で、通勤時間が長くなった
- 在宅ワークが増えて、家のWi-Fiで使うことが多くなった
- 旅行や帰省が多い季節
- 子どもが生まれて、写真や動画をよくとるようになった
こうした変化があったら、データ使用量を見直すタイミングです。プランの変更は、多くの会社でネットからかんたんにできます。一時的に増えるだけなら、その月だけデータを買い足すほうが安い場合もあります。
「ギガ」と「GB」は同じ意味
広告や会話でよく聞く「ギガが足りない」の「ギガ」は、データ容量の単位のGB(ギガバイト)のことです。1GBは1,000MB(メガバイト)くらいと考えてかまいません。アプリごとの使用量は「MB」で表示されることが多いので、1,000MBで1GBと覚えておくと、計算しやすくなります。
容量のよゆうは、どのくらいがよい?
いちばん多い月の使用量に、1〜2GBほどよゆうを持たせるのが一つの目安です。たとえば、多い月で4GBなら5GBのプラン、8GBなら10GBのプランといった具合です。ぎりぎりの容量にすると、月末に遅くなって困ることがあります。反対に、よゆうを持たせすぎると、使わない分にお金をはらうことになります。
はじめての格安SIMで使用量がよく分からないときは、変更しやすい会社を選び、2〜3か月使ってから容量を調整するのがおすすめです。
容量で迷ったら、まず1か月記録してみる
使用量の記録がない場合は、1か月だけ、データ使用量を週に1回メモしてみましょう。どの週に多く使ったか、そのとき何をしていたかが分かると、自分に合う容量がはっきりします。
記録をつけてみると、「思っていたより使っていなかった」と気づく人も多く、それだけで小さいプランに変える決め手になります。週末に動画をよく見る、旅行の月だけ多いなど、使い方のくせも見えてきます。
まとめ
- まず直近3か月の使用量を確かめ、いちばん多い月に少しよゆうをもたせる
- 月によって使う量がちがうなら、段階制プランも候補
- 足りなくなることが多いなら上げ、毎月余るなら下げる
容量が決まったら、会社選びです。「格安SIMの選び方とおすすめ5社」で比べてみてください。データ通信だけを使いたい人は「データ通信専用の格安SIMはお得?」も参考になります。