申し込んだSIMカードが届くと、ほっとすると同時に「ここから何をすればいいの?」と手が止まる人も多いと思います。SIMが届いただけでは、まだ使えません。開通の手続きと、スマホの設定が必要です。
この記事では、SIMカードが届いてから、実際にネットや電話が使えるようになるまでの流れを順番に説明します。

始める前に用意するもの
- 届いたSIMカードと、一緒に入っている説明書
- 使うスマホ(充電しておく)
- SIMピン(スマホの箱に入っている細いピン。クリップでも代用できます)
- Wi-Fiにつながる環境(設定ファイルのダウンロードなどに使います)
- 乗りかえ先の会員ページのIDとパスワード
念のため、写真やLINEのトークなど、大事なデータのバックアップもとっておくと安心です。
開通までの流れ
1.開通(回線の切りかえ)の手続きをする
MNPで乗りかえる場合は、まず乗りかえ先の会員ページや電話窓口で「開通の手続き」をします。この手続きをすると、今まで使っていた会社の回線が止まり、新しいSIMに切りかわります。
手続きが終わるまで数十分〜数時間かかることもあります。受付時間が決まっている会社もあり、夜に手続きすると翌日の切りかえになることがあるので、説明書や公式サイトで確かめてください。
2.SIMカードを入れかえる
- スマホの電源を切る
- 本体の横にある小さな穴にSIMピンをさし、トレイを出す
- 古いSIMを外し、新しいSIMを向きに注意してのせる
- トレイを戻して、電源を入れる
SIMカードは、台紙から自分のスマホに合う大きさで外します。金色の部分にはなるべくさわらないようにしましょう。

3.APN設定をする
APN設定は、スマホをその会社のネットにつなぐための設定です。会社やスマホによっては、SIMを入れるだけで自動で設定されます。
- iPhone:多くの場合、自動で設定されます。会社によっては「構成プロファイル」をWi-Fiにつないだ状態でダウンロードしてインストールします。前の会社のプロファイルが残っていると、つながらない原因になるので削除します。
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「アクセスポイント名」から、会社が指定する内容を選ぶか入力します(メニューの名前は機種によってちがいます)。
4.つながるか確かめる
- Wi-Fiを切る
- ネットのページが開けるか見る
- 電話をかけて、つながるか確かめる(時報の117などは通話料がかかるので注意)
- SMSが受けとれるか確かめる
画面の上に会社名やアンテナのマークが出ていれば、電波はつかめています。
つながらないときの対処法
- 再起動する:まず試したい方法です。
- 機内モードをオン→オフにする:電波をつかみ直します。
- 開通の手続きが終わっているか確かめる:会員ページで状態を見ます。
- APN設定を見直す:入力の間違い、前の会社のプロファイルが残っていないか。
- SIMの向き・入れ方を確かめる:一度取り出して、入れ直します。
- SIMロックを確かめる:古い端末はロックがかかっていることがあります。
それでもだめなら、乗りかえ先のサポートに問い合わせます。そのとき、スマホの機種名、何をしたか、画面に何が出ているかを伝えると話が早く進みます。

例で考えてみましょう:夜に届いた場合
夜8時にSIMが届いたとします。開通の受付が夜は翌日あつかいの会社なら、その日は今のSIMのまま使い、翌朝、時間に余裕があるときに手続きするのが安心です。急いで夜中に作業してつながらないと、問い合わせ窓口も閉まっていて困ってしまいます。
開通後にやっておきたいこと
- 古いSIMカードは、会社の案内にしたがって返却するか、はさみで切って処分する
- 銀行や買い物アプリなど、SMSで本人確認するアプリにログインできるか確かめる
- データ使用量を見られるアプリを入れておく
よくある質問
Q.開通の手続きを忘れるとどうなりますか?
会社によっては、一定の期間がたつと自動で切りかわります。ただ、そのタイミングで急に今のSIMが使えなくなるので、自分で手続きしたほうが安心です。
Q.eSIMの場合も同じですか?
カードの入れかえのかわりに、スマホにeSIMをダウンロードします。流れは「SIMからeSIMへの乗り換え」で説明しています。
Q.新規契約(MNPではない)の場合は?
開通の手続きがいらず、SIMを入れて設定するだけで使える会社もあります。説明書を確かめてください。
iPhoneとAndroidで、とくに気をつけること
iPhoneの場合
- 前の会社の「構成プロファイル」が入っていると、新しいSIMでネットにつながらないことがあります。「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から、古いプロファイルを削除します。
- 新しい会社のプロファイルが必要な場合は、Wi-Fiにつないだ状態でダウンロードします。SIMをさしかえたあとはモバイル通信が使えないので、Wi-Fiがない場所では設定ができません。
- iOSのバージョンが古いと、うまく設定できないことがあります。事前にアップデートしておくと安心です。
Androidの場合
- APNの一覧に乗りかえ先の名前があれば、それを選ぶだけで設定できます。ない場合は、会社が案内している「APN名」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」を入力して保存します。
- 入力したAPNは、保存したあとに「選ぶ」までしないと使われません。丸印がついているかを確かめます。
- 機種によってメニューの名前や場所がちがうので、設定画面の検索で「APN」や「アクセスポイント」と入れると見つけやすいです。
SIMのサイズとトレイ
SIMカードには大きさの種類があり、いまのスマホの多くは一番小さい「nanoSIM」を使います。届いたSIMは台紙から外して使いますが、外す大きさをまちがえるとトレイに入りません。説明書の図をよく見て、ゆっくり外しましょう。
トレイには、SIMを2枚入れられるものや、microSDカードと一緒に入れるものもあります。どの位置に入れるかは、スマホの説明書で確かめてください。
手続きの前にメモしておくと安心なこと
- 乗りかえ先の会員ID・パスワード
- サポート窓口の電話番号と受付時間
- APN設定の内容(Androidの場合)
- 使っているスマホの機種名と、OSのバージョン
つながらないときに、ネットで調べようにもスマホが使えない、ということがあります。紙に書いておくか、パソコンなど別の機器で見られるようにしておくと、落ち着いて対応できます。
古いスマホから新しいスマホへ移る場合
乗りかえと同時にスマホも新しくする場合は、SIMの設定の前に、データの引っ越しをすませておくとスムーズです。写真や連絡先はクラウドや移行用のアプリで、LINEはトークのバックアップをとってから、新しいスマホでログインします。銀行やゲームなどのアプリは、引きつぎの方法がアプリごとにちがうので、古いスマホを手放す前に確かめておきましょう。
新しいスマホが届いたら、古いスマホはすぐに手放さず、しばらく手元に残しておくと安心です。
まとめ
- SIMが届いたら、開通の手続き→SIMの入れかえ→APN設定→動作確認の順に進める
- 受付時間がある会社も多いので、時間に余裕のある昼間に作業する
- つながらないときは、再起動・APN・開通状態の順に確かめる
乗りかえ全体の流れは「格安SIMへの乗り換え手順」にまとめています。