一人暮らしを始めると、家賃や光熱費と一緒に、スマホ代も自分で払うことになります。「みんなはいくらくらい払っているんだろう」「自分は高いのかな」と気になる人も多いと思います。
ただ、スマホ代の「平均」は、大手の通常プランの人と格安SIMの人がまざった数字なので、自分に当てはめにくいものです。この記事では、平均よりも役に立つ「使い方別の目安」を出し、一人暮らしの通信費をおさえる方法をまとめます。

使い方別:スマホ代の目安
2026年11月時点の各社の料金をもとにした、おおよその目安です(端末代はふくみません)。
| 使い方 | データ量 | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 家はWi-Fi、外ではLINEと地図くらい | 3GB前後 | 1,000円前後 |
| 外でもSNSやネットをよく見る | 5〜10GB | 1,000〜2,000円台 |
| 外で動画や音楽をよく使う | 20〜30GB | 2,000〜3,000円台 |
| 家にネット回線がなく、スマホだけ | 無制限 | 3,000円台〜 |
たとえば、NUROモバイルの音声通話つき3GBは月792円、povo2.0の30GBトッピングは2,780円、楽天モバイルの無制限は家族割を使って3,168円です(税込・公式サイトより)。電話が多い人は、ここにかけ放題のオプション代が加わります。
大手の通常プランのまま毎月7,000円以上はらっているなら、見直す余地は大きいと言えます。
一人暮らしは「家のネット」とセットで考える
一人暮らしの通信費は、スマホ代と家のネット代の合計で考えるのが大切です。パターンは大きく3つあります。
パターン1:光回線+小さい容量のスマホ
家ではWi-Fiを使い、スマホは小さいプランにします。家で動画やゲーム、在宅ワークをする人に向いています。光回線の月額がかかりますが、スマホ代は最小限にできます。
パターン2:スマホの無制限プランだけ
家のネット回線をひかずに、スマホのデータ無制限プランとテザリングですませる方法です。工事がいらず、引っ越しが多い人にも向いています。ただ、混む時間に遅くなったり、使い方によっては速度がおさえられたりすることもあるので、プランの条件を確かめておきます。
パターン3:ホームルーター+小さい容量のスマホ
工事のいらない置くだけのWi-Fiと、小さいプランの組み合わせです。光回線がひけない物件でも使えます。
どれが安いかは、家でどれだけネットを使うかで変わります。家で使う量が多いなら光回線、少ないならスマホだけ、が目安です。

例で考えてみましょう
例1:大学生のAさん
授業の資料を家で見る、動画もよく見る。家に光回線があり、外ではSNSが中心で月5GBほど。スマホは5GB前後のプランで十分なので、月1,000円台におさまります。
例2:社会人のBさん
平日はほとんど会社にいて、家ではスマホで動画を見るくらい。光回線をひかずに、データ無制限のプランひとつにすると、通信費の合計は月3,000円台にまとめられます。
例3:在宅ワークのCさん
オンライン会議が多く、安定したネットが必要。光回線は必須で、スマホは小さいプランに。スマホと光回線を同じ系列の会社にするとセット割が使える場合もあるので、確かめてみましょう。
一人暮らしの通信費をおさえるコツ
- まず使う量を知る:直近3か月のデータ使用量を見る
- オプションを外す:入った覚えのないオプションがないか、明細を見る
- 家のWi-Fiを使いきる:アプリの更新や写真のバックアップは家で
- セット割を確かめる:光回線とスマホの組み合わせで安くなることがある
- 年に一度は見直す:料金プランは毎年のように変わります
見直しの手順は「スマホ代が高い理由と見直しの手順」でくわしく書いています。

引っ越しのときは見直しのチャンス
一人暮らしを始めるときや、引っ越しのときは、通信費を見直すよい機会です。新しい部屋で光回線がひけるか、建物にネット設備があるか、スマホの電波は入りやすいかを確かめてから、家のネットとスマホの組み合わせを決めると、ムダがありません。
とくに、建物に最初からネット設備がついている物件なら、スマホは小さいプランで十分なことも多いです。反対に、引っ越し先で光回線の工事に時間がかかる場合は、そのあいだだけスマホのデータを多めにしておく、という使い方もできます。
よくある質問
Q.一人暮らしで家のネットはいりませんか?
家で動画やゲーム、在宅ワークをあまりしないなら、スマホだけですませる人もいます。家で使う量が多いなら、光回線などがあったほうが快適です。
Q.学生向けの割引はありますか?
時期によって、学生向けのキャンペーンをしている会社があります。内容は変わるので、申し込むときに公式サイトで確かめてください。
Q.スマホ代は手取りの何%くらいが目安ですか?
決まった基準はありませんが、通信費は毎月かかる固定費なので、使い方に合った最低限のプランにしておくと、ほかのことにお金を回しやすくなります。
一人暮らしで見落としやすい通信費
スマホの月額だけでなく、次のような出費も通信費として毎月かかっていることがあります。明細やカードの利用明細で、一度まとめて確かめてみましょう。
- 端末の分割払い:スマホ代に入っていて、通信費が高く見える原因になります。
- 補償サービス:こわれたときのための補償。端末が古くなっているなら、本当に必要かを考えます。
- キャリア決済のサブスク:動画や音楽、アプリの月額料金が、スマホ代と一緒に引き落とされていることがあります。
- 家のネットのレンタル機器代:ルーターなどのレンタル料が、ネット代とは別にかかっていることがあります。
- プロバイダーのオプション:使っていないセキュリティソフトやメールのサービスなど。
ひとつひとつは数百円でも、合計すると月1,000円をこえることもあります。
通話が多い一人暮らしの場合
仕事の連絡や、実家・病院への電話が多い人は、通話料が積み重なります。電話番号での通話は多くのプランで30秒22円なので、5分の電話を月に10回かけると2,200円です。
この場合は、5分以内の通話が無料のプランや、かけ放題のオプションを足した金額で比べます。よく話す相手がLINEを使っているなら、アプリ通話に切りかえるだけでも通話料はへります。
平均の数字との付き合い方
ネットや雑誌では、「スマホ代の平均は○○円」という数字をよく見かけます。ただ、平均には、大手の通常プランで端末代もふくめて払っている人と、格安SIMで1,000円以下の人がまざっています。平均より安いから安心、高いから損、とは言い切れません。
大事なのは、「自分の使い方に合ったプランか」です。この記事の使い方別の目安と、自分のデータ量・通話の量を照らしあわせて、ムダがないかを確かめてみてください。
まずは今月の明細を1枚見るところから
難しく考えず、まずは今月のスマホ代の明細を開いて、基本料・通話料・オプション・端末代がそれぞれいくらかを書き出してみましょう。それだけで、どこを見直せばいいかが見えてきます。
まとめ
- スマホ代の目安は、使い方しだいで月1,000円前後〜3,000円台
- 一人暮らしは、家のネットとスマホの合計で考える
- 使う量を知り、オプションを外し、年に一度は見直す
一人暮らしのスマホ代は、少しの見直しで大きく変わります。格安SIMにするか迷っている人は「格安SIMが向いている人・向いていない人」も参考にしてください。